マット・デイモン主演の”The Martian" |
先週観てきました映画「The Martian」。
退職して最初に観た映画が宇宙SFじゃまだ仕事未練みたい、
と皆に冷やかせられました。
日本開封は来年の二月とまだ先の話、
そして邦題が「オデッセイ」だそうな。
オデッセイとはOdyssey、
ギリシャ神話「オデュッセイア」、
ホンダのミニバンではない。
その神話に因み小頭文字で odyssey と書くと長旅という意味の名詞となる。
誰が訳したのか知らぬが「オデッセイ」は良い翻訳ではない。
多分”親切”に内容が解りやすい題にしたのだろう。
なぜならMartianを直訳すると火星人、
しかし「火星人」と題すると時々UFOに乗って地球を占領しにやって来る
怪物の映画だと勘違いされると思ったのであろう。
原作題もそのまんま「The Martian」だった、
だが日本語訳で「火星の人」になった。
オデッセイよりはましだが、これも親切過ぎる翻訳だ。
「火星人」と「火星の人」ではニュアンスが違う。
実は私も映画観る前(原作は読んでない)まで
「The Martian」とは変な題だと思っていた一人です、
緑色の宇宙人が出て来る映画を連想しそうです。
観てからやっと解りました、何故作者がこのタイトルを選んだのかを。
"Odyssey" ではなく、
"The Man on Mars" でもなく、
"The Man on Mars" でもなく、
"The Martian" こそがパーフェクトなタイトル。
日本でも「火星人」と題すべきだ。
日本でも「火星人」と題すべきだ。
とても良い映画でした。
引退済元航空宇宙エンジニア、時には翻訳者、の一感想です。