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2017年6月12日月曜日

廣重の鯉のぼり

「和紙の鯉のぼり」の前で記念撮影中の家族
岐阜県高山市の「飛騨の里」より


写真の和紙製鯉のぼりが
高山市の「飛騨の里」で
展示されていました(五月限定)。
昭和初期の造りで全長ナント9.5m、かなり大きい。
昔の鯉のぼりは皆こんなに大きかったのか
それとも展示品だけ特製なのか、
と考えていたら四月に鹿児島の市立美術館で鑑賞した
「広重展」を思い出しました。
彼の名作の一つ「水道橋駿河台」。(下写真)

あーっ!同じ鯉のぼりだ!

つまり昔の鯉のぼりは皆
こんなに大きく、
和紙製で、黒かったのか。
しかも廣重の絵をよ~く観ると
背後にも竿が二本立っていて二匹泳いでる。
どうやら昔は竿一本に一匹だけで泳がせていたようだ。
まあ、一匹がこれだけ大きいと
二匹や三匹も支えられる竿は
難しいだろう。


水道橋駿河台
(写真はアマゾン・ドット・コムからお借りしました)




近くの宮川には鯉のぼりの川渡しがありました。
近代鯉のぼりの鯉は細くてスマートなスタイル。
いやっ、昔のと比べるとなんか貧弱にも見えますな、
貧弱どころか別種の魚に見えてきました。
別種の魚とは...か、書きたくないが書いてしまおう...
ド、ど...どじょう。
キャーッ、どじょうのぼり!
アカン、もう二度と鯉のぼりを同じ眼で見れませぬ。

スマン。